木のおもちゃ がりとん > がりとんの特集記事一覧 > メルクリン 鉄道模型 坂道を作る
ACアダプター線路に繋いでいる時は、機関車などが走っていなくても常に通電しています。 ビリビリくるので線路は触らないように心がけてくださいね。 鉄道模型の遊びの中で、どうしても欲しくなってくるものの中に《坂道》があります。 ある日うちの子供に聞いてみました。 『機関車って平たい線路だけ?登ったり下りたりはないの?』 すると 『本当はあるけど、鉄道模型には・・・えーっと・・・ない!』 いつも鉄道模型を床で遊んでいるだけの知識では想像できなかったようです。 そこで、 『じゃあ、作ってみる?』 と聞いてみると 『作る!!』 と、あっさり食いついてきました。 本来ならメルクリンの部品の中で坂道にできる橋脚やランプがありますので簡単に坂道は作れますし、少し気合を入れて手をかければ・・・ こんな感じですっごくかっこよく設える事も可能です。 部品を揃えれば簡単に解決するのですが、子ども的にはそういうパーツが手元になくても工夫して実験しながら遊んでいってほしいと思いますので、ここはひとつ、後に坂道をかっこよく設えたいと思った時、そこに至るまでの知識や感を楽しみながら身につける、ということを経験させてあげたかったのです。 では、 メルクリンのトラックや車両以外で用意するもの 身の回りにある本や定規、下敷き、かまぼこの板など、適当な高さに積むことの出来るものいろいろ。 今回はダンボールの端切れ、空き箱、などを用意しました。 まずはじめに坂道にしたいストレートトラックを好きなだけつなぎます。 トラックのジョイント部がなるべく保持できるよう少しずつ線路の下に用意した〈詰め物〉を挟んでいきます。 トラックのジョイント部が外れていないかチェックしつつ思った高さに達したら、実際に車両を走らせてみることにしましょうか。 では発進! 『おーー』 ちゃんと登っていきます。 と、うまく登っただけで、なんだか達成感があります。 『もうちょっと坂をきつくしてみる?』 するとわが子たち 『するーーー』 ということでこうなりました。 発進後、車両が軽いこともあり頑張っていましたが、途中であえなく力尽きました。 弟くん 『なんで???』 するとお姉ちゃん 『坂がきついからやん・・・』 『それよりちゃんと見ててよ!落としたらあかんで!』 まあまあそのくらいで・・・ それでは、お次は機関車の後ろにいろいろつなげてみましょうか。 では発進します。 『おーーっ! かっこいい!』 どんどんつなげてみましょう! 『んっ・・・?』 機関車単独では登っていた地点なのに、今度は車輪が空回りして登らなくなってしまいました。 『どうして???』 それは引っ張るものが多くなり重たくなった為、この機関車の力では引っ張りあげることができなくなってしまったのです。 この事はサイズの異なる機関車単体でも同じことが言えまして、例えば同じ勾配で重い車両は登らないけど、軽い小さな車両は登る、などの違いも発見できるのです。ひょっとすると動輪の大きさでも変わってくるかもしれません。 このように坂道の勾配によってや引っ張る量、車重量など、違いもいろいろありますので、いろいろ実験してみて自分の持っている機関車は何ができて、何ができないか、を後々のためにリサーチ&チェックしておくのもいいかもしれませんね。 ひょっとすると中にはこの事が妙に堅苦しく、何かを達成させる為の《工程》や《作業》と感じて辛くなる人もいるかもしれません。ただ、限られたパーツの中で最高の遊びを引き出すという意味では、これも立派な遊びのひとつと思いますがいかがでしょうか。 子どもにしてみたらそんなことはどうでもよくて、ただ単に坂道を使った楽しい遊び以外の何者でもないのですが、実はその遊び全てが日々実験であり考察なのです。 結構楽しいですよ。
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