木のおもちゃ がりとん > がりとんの特集記事一覧 > メルクリン便利帳 > H氏がメルクリンにはまった理由〜ポイントの電動化
いつものようにH氏がひょっこり現れた。 「ポイントって手で動かすの大変になってきました・・・」 「じゃあ、電動化にします?モバイルステーション2とセントラルステーション2からなら手元での操作が可能ですよ〜。」 「組み込むのは難しくないですか?」 「簡単ですよ。場合によってははんだ付けが少々ありますがなんとかなりますよ。頑張ってみましょうか!」 「ぜひ!レクチャー付きで。」 【はんだ付けが初めての方はこちらをご参考ください】 「早速始めましょう。一つのポイントで必要なものは最低この2つの部品です。」 「左側が74491 ソレノイドスイッチといって、電気の力でポイントを右左と変えることができるスイッチで、右側が74461ポイントデコーダーといって、モバイルステーションやセントラルステーションから出力された情報を受けてソレノイドスイッチに伝える役目をするいわば頭脳です。」 「ちょっと凄いもの触ってる感じでドキドキしてきました!」 「更にこの部品、74470ランタンっていいます。」 「この部品は機関車やポイントの動作には直接関係ありませんが、雰囲気がとっても良くなります。LEDが仕込まれていて、ポイントを動かすたびにその方向を指してくれます。」 「Hさんはどうされます?」 「せっかくですからランタンも取り付けようかな〜」 「じゃあ、早速取り付けしてみましょう。一つはここで一緒に組み立てますから、残りはおうちで組み立ててくださいね。子どもに組み立てている様子を見せるとお父さんの株も上がりますし、やりたいって言ったら親子で電子工作遊びができるじゃないですか。こんなことなかなかできませんよ〜メルクリンならではです。」 「了解です!」 「では組み立て開始です。」 【メルクリン 74491ソレノイドスイッチ】 「ソレノイドスイッチを出してみましょう。」 「まずソレノイドスイッチのこの3本ひとまとめになっているケーブルをコネクタ部分で引き抜きます。」 「どうやって外すのですか?」 「コネクタのなるべく近いところを持ってググッと引っ張って抜きます。」 「ちょっとおっかなびっくりでしたが外れました。」 「では次にポイントデコーダーを取り出しましょうか。」 【メルクリン 74461ポイントデコーダー と 74491ソレノイドスイッチの組立て】 「ポイントデコーダーには本体のほかに赤・黄・茶のケーブルとDCC用の赤白青のケーブルが付属されています。」 「今回はメルクリンのCトラックに取り付けますので赤・黄・茶の3本組のケーブルをこのコネクターに差し込みます。」 「基本的に入る場所にしか入りませんが念のため形状や向きを確認しながら作業を進めてくださいね。」 「次はポイントデコーダーから伸びている緑・青・黄のケーブルを、先ほどケーブルを外したソレノイドスイッチのコネクターに差し込みます。」 「こちらも向きがありますので要注意です。」 「組み上がるとこんな感じですね。」 「では、組み上がったパーツをポイントトラックに取り付けてみましょう。」 【メルクリン 74491ソレノイドスイッチとポイントトラックの取り付け】 「ソレノイドスイッチから伸びていて、先端に穴の開いた平たい棒がありますよね。」 「この穴をポイント裏面のこの位置・・・」 「細いピンがあるの見えますか?」 「このピンは手動でポイントを動かすと連動して動くようになっています。」 「カーブ側の位置ではこのようにピンが隠れてしますので・・・」 「ソレノイドスイッチを取り付ける時は、ポイントを直線側に切り替えたほうが作業がしやすいです。」 「ソレノイドスイッチの平たい棒の穴を先ほどのピンにひっかけながらねじで取り付けるのですが、ソレノイドスイッチの取り付ける位置と裏表がありますので注意してください。」 「えっ?」 「ポイントのここに穴が二つあるのわかります?」 「この穴がねじを入れてソレノイドスイッチを固定するところです。」 「更にソレノイドスイッチのこの白い突起がある側をポイントのこの位置に入るように合わせます。」 「この状態でねじ止めします。」 「ばっちりですね。」 【メルクリン 74461ポイントデコーダー と ポイントトラックの取り付け】 「今度はポイントデコーダーの赤・黄・茶のケーブルをポイントトラックに取り付けますが、まず、赤はトラックのB線、茶はトラックのO線に取り付けます。」 「B?O?」 「これはトラックのこの位置に刻印がありまして、常に内側のセンターレールがB、外側のレール2本がOです。」 「差し込めばOKです。できました?」 「では残りの黄は別のB線に取り付けましょう。」 「さて、ここからがちょっと難関。ランタンの取り付けと配線、はんだ付けです。」 【メルクリン 74470ランタンとポイントトラックの取り付け】 (ランタンを取り付けないお客様はここは省略して次に進んでください) 「ここではランタンの組み立てから。」 「ランタンはこのようなパーツで構成されており黒いパーツは右分岐用と左分岐用が共に入っています。」 「あっ、ちなみにLED基板は左右共通です。」 「じゃあ今回のポイントは右分岐なのでこっちのパーツということですね?」 「正解です。」 「まずはじめにこの円形の透明パーツをポイントのこの位置に差し込むのですが、ソレノイドスイッチと同じように、ポイントのこの位置から出ている小さいピンを・・・」 「透明パーツの長穴にピンを引っ掛けるようにして、透明パーツの棒状突起をすぐそばの穴に差し込みます。」 「透明パーツが抜けないように指で押さえながらポイントをひっくり返すと、透明パーツの棒状突起の先端が出てきていますよね?」 「この棒状の突起にこのちっちゃな四角い透明パーツを差し込むのですが・・・」 「ここで注意!向きがあるのです。」 「このちっちゃな透明パーツ、長方形ですよね?」 「このパーツは必ず長い辺がポイントトラックの直線方向と平行になるように取り付けてください。」 「ここまでできたら丸い透明パーツから指を離してもいいですよ。ちっちゃなパーツを取り付けることにより抜けなくなる訳です。」 「組み上がりまであと少しですので頑張ってください。」 「ランタンカバーというものがあります。」 「これも斜めに空いたスリットが右方向のものと左方向のものと2種類ありますが、今回はポイントが右分岐なのでこっちの部品を使います。」 「ニッパーで切り取り、向きに注意しながら差し込みます。」 「差し込む方向はどっちがどっちです?」 「ポイントが分かれていく方向を見ながら右分岐にした時右斜めの表示が出るように差し込みます。」 「これで直線の時はまっすぐ、右の時は右に方向がわかるでしょ?」 「透明パーツである理由はこの下に取り付けるLED基板からの明かりを伝える為です。それではLED基板を取り付けましょう。」 「この黒いパーツにLED基板を取り付けますが、LED基板から出ている黄・茶ケーブルをこのように黒いパーツに通します。黒いパーツも裏表があるので注意してくださいね。」
「次に基板を黒いパーツに取り付けますが、かなり窮屈にできています。力任せに押し込むとLED基板が割れることがありますので黒いパーツを広げるようにしながらゆっくり差し込んでくださいね。」 「黒いパーツの溝にケーブルを落とし込んで整えたら完成です。」 「最後にポイントのこの部分に組み込み、付属のネジでポイントトラックに取り付けましょう。」 「これでランタンの組み立て完了です。」 「じゃあ、これに明かりが灯るよう、配線しましょうか。」 「この黄・茶のケーブルを配線する場所はポイントデコーダーのこの端子です。」 「この端子につながるように且つメンテナンスのことを考え、少し長さに余裕をもってカットします。」 「ケーブルの被覆をちょっとカットして・・・」 「ここからはんだ付けですが、まずは剥き出しになった線をはんだで馴染ませます。」 「母材である線を温めてからはんだを流すようにしてください。」 「この時温めすぎると被覆がどんどん溶けるのでできるだけ要領よく。」 「ポイントデコーダーの端子にも同じ要領でちょっとはんだを付けておきます。」 「ではポイントデコーダーの端子をはんだごてで温めて、線を取り付けます。」 「コツは端子のはんだが溶けてキラッとしたら、線を突っ込みはんだごてを外し、溶けて光っているはんだが曇ったら取り付け完了です。」 「できました?」 「ちょっとコツが入りますがぼちぼち練習していきましょう。」 「ここまでできたらあともう少し。ポイントデコーダーをポイントトラックに取り付けるだけです。」 【メルクリン 74461ポイントデコーダーとポイントトラックの取り付け】 「ポイントトラックのこの位置に3本のピンが出ていますので・・・」 「ポイントデコーダーの3個の穴にこのピンを合わせて配線もまとめながら押し込みます。」 「これは工具無しで取り付けられますので簡単ですがピンが細いので力任せに入れず折れないように注意しながら取り付けてくださいね。」 「これで完成です。」 「さて次が本当に最後、もう少し頑張ってください。」 【メルクリン 74461ポイントデコーダーのアドレス設定】 「モバイルステーション2やセントラルステーション2が特定のポイントを操作できるようにするためには、このポイントに名前を付けなければいけません。」 「名前ですか?機関車にも登録する際、固有のアドレスがありましたが同じようなものですか?」 「いい感してきましたね。先ほど取り付けたポイントデコーダーがその同じものなのです。」 「で、そのアドレスの割り振りにこのスイッチを使います。」 「ディップスイッチというお名前で、10個の小さいスイッチが並んでいますよね。」 「このスイッチを上げ下げすることにより0と1、つまり2進法で制御されるのです。」 「でも、私どうやってアドレスを決めるのかわかりませんよ、自由に決めることができるのですか?」 「ご安心ください。ポイントデコーダーの説明書に何番にするにはこの設定です、という表があります。」 「ではこの通り設定すればいいんですね?」 「このスイッチはどうやって上げ下げすれば・・・指では難しいですよね?」 「シャープペンシルの先や精密ドライバーなどでやってみましょうか。ただし電源は必ずoffにしてくださいね。」 「じゃあ仮に1番に設定すると・・・これでOKです?」 「ばっちりですね。以上で完了です。」 「ご自分で作業したのですぐに動かしてみたいでしょ?」 「はい!」 「モバイルステーションのトラックボタンを押してください。」 「こんな画面に切り替わりました。」 「右と左の一番上のボタンがアドレスのスクロールボタン、その下2段目3段目の各ボタンが割り当てたアドレスのアクセサリー制御ボタンです。」 「右にも左にも同じものが表示されていますが・・・」 「液晶画面の上部に Keybord1: 1/2とありますよね」 「この状態ですと最後の1/2が左と右を指していますので、現在1が左側、2が右側のコントロールとなっています。」 「ではさっきのポイントは1番に設定したからアクセサリーの1番つまりコントローラーの左側の列、2段目3段目のボタンで動くんですね?ではポチッと・・・」 「おーっ!動きました!ランタンも光って向きも変わり・・・これは便利で雰囲気もいいですね。自分で工作もしたので最高です!」 「ではもう片方のポイントも・・・」 「これはおうちで子どもと一緒に組み立ててください。きっと楽しいですよ。」
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